東京電力福島第一原発の事故により全町民約7千人が避難を強いられた福島県双葉町で、避難指示が一部地域で解除されてから30日で1年となった。約90人が暮らす町ではハードの整備が進むが、住民の大半は依然、町に戻っていない。
「気心が知れた人と顔を合わせるとき、ふるさとに帰って良かったと感じる」。県中部に避難した高倉伊助さん(67)は、週の半分ほどを町営住宅で暮らす。「ただ、新しい人に住んでもらわないと町の未来をつないでいくことができないのも事実だ」と話す。
福島第一原発が立地する双葉町は2011年の原発事故後、放射線量が基準値より高く、ほぼ全域が帰還困難区域に。11年半にわたり居住者はゼロだった。
帰還困難区域内でも人が住めるよう、国は6町村で「特定復興再生拠点(復興拠点)」を指定して除染とインフラ整備を進めた。双葉町では町の面積の1割にあたる地域が指定され、そのエリアの避難指示が22年8月30日に解除された。
進む町づくり、実際に住んでいるのは…
この1年、町では復興拠点に…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル